夢日記060204
■Feb.04.Sat-1
>…まだ、まどろんでいる。意識は不明確だ。
>耳が、携帯電話のわずかな振動音を捉えている。
>(どうせアラームだ…)
>僕はそれを放置した。
>僕は携帯電話は一日中マナーモードなのだ。
>しかし、それは留守録機能に繋がった。
>(電話か!)
>一瞬、驚いたが目は瞑ったままだ。
>そのまま通話に耳を傾ける…。
>『モシモシ?ホリでーす。至急連絡お願いします』
>…間違い電話か…まどろみの中にあった意識が、
>再び眠りの泥濘へと沈んでいく…
僕は目覚めた。
布団から起き上がり、居間へと向かう。
居間では既に家族が朝食を囲んでいた。
僕はストーブの前に座り、妹に「今朝、間違い電話が掛かって来てさ」と言って、その留守録を聞かせる。
■Feb.04.Sat-2
集合場所に彼女は車でやって来た。
しかし、今回の目的地は電車で行ったほうが何かと便利なので、彼女には駅付近の駐車場に駐車してきてもらう。
今日のショッピングの参加者は4人。僕とその女のコと古くからの男友達と、僕の弟。
電車で移動し、半日ショッピングを楽しんだ。
帰り。
解散を告げる前に、彼女が手洗いに行った。
すると、友人は弟を引っ張って歩いて直帰すると言って去って行った。
どうやら気を利かせてくれたらしい。
その配慮がむず痒いが、とにかく心の中で感謝した。
彼女を待つ間、ぽつねんと待ちぼうけを喰らっていると、周りに正装した中高年の方が多いのに気が付いた。一瞬首を傾げたが、隣がホテルなのに思い至り、きっと結婚式の帰りなのだろう、とすぐに合点した。そうして時間が過ぎる。
慣れないおめかしをしてふざけまわっている子供をぼんやりと見ていると、どうも隣接するホテルの方が騒がしくなってきた。何事かと足を向けてみる。退屈だったのだ。
次の角を曲がればホテルの地下エントランス、という所まで来た時、スーツを来た男がまさにその角から飛び出して来た。
何かひどく興奮して―いや、それ以上にその右手に持っているのは―。
(拳銃!)
とっさに僕は身を翻して来た道へと駆け出した。背後で銃声が空気を裂く!
無我夢中で駆ける。先ほど眺めていた結婚式の客達は、銃声とそれに続いて現れた男に驚いて、悲鳴をあげながら逃げ出した。僕は彼らに声を掛ける余裕も無く、階段下へと身を隠す。
後ろから来た男は、激しい足音と意味不明の叫び声を上げている。
僕は彼女の事を思い出したが、どうすることもできずに階段下に潜んでいた。
そして階段を登って行く足音が聞こえた。どうやら階上へ上がったらしい。
ほどなく、静寂が戻ってきた。
僕はそっと動き出し、トイレへと向かった。
>そして目が覚めた。
>僕は今まで見ていた夢を思い返す。
>(のっけから現実離れしていたな)
>「彼女」の設定を自嘲しつつ、布団から出る。
>そして携帯電話を確認すると、着信が2件入っている。
>そして留守録1件…。
>どうやら最初のアレは夢ではなかったらしい。
>しかし、目覚めは今なので、
>その後の「妹に聞かせる」というのは夢だ。
>そのことだけ頭の中で整理をして居間へと向かう。
>居間には家族が朝食を食べ終わっていて、
>僕はストーブの前に座って、妹に話し掛ける。
>「今朝間違い電話が掛かって来てさ…」
>日常茶飯事ですよ。