About a cat

酔い醒めの寒い朝、空きっ腹で目覚めるとなぜかホットミルクが欲しくなる。

いそいそと居間のストーブにマッチで火をつけて、寒さに背中を縮めながらキッチンへと向かう。

戸棚を探すがミルクパンが無い。仕方ないのでうちで一番小さななべを引っ張り出してストーブの上にのっける。からんと乾いた金属音がした。

とぽとぽと適当に牛乳を注ぐ。少し入れすぎたかなと思うくらいまで入れてしまい、ちょっと首を傾げる。ま、いいか。飲めば良いんだから。

牛乳ビンにふたをしてテーブルに置く。ちょっと手持ちぶさたなので、取っ手が熱くならないよう鍋の向きを調整したりしてしばし待つ。

ちりちりという音とともにかすかな匂いが広がる。僕はコップを持ってくるのを忘れていたのを思い出して立ち上がった。

コップを一つ手にとって居間に戻ると、なべの中にはうっすら膜ができている。あまり熱くても僕は飲めないのですぐにミルクをコップに注ぐ。予想通り、なべにあとコップ半分くらいのミルクが残ってしまった。ちょっと舌打ちをして、コップを口に近づける。湯気とともに香気が立つ。口をつける前、その香りに誘われて一つの空想が浮かんで来る。

もし僕が猫を飼っていたら―。

そいつはこの匂いに釣られてちりちりと鈴の音を立てながらやってくるのだろうな。そして僕の方をものほしげに見上げる。

本日二度目の舌打ちをして、面倒くさがりながら僕は立ち上がりその黒猫専用の器を持って来て、残りのミルクを注いでやる。

―そこで一口、口に含む。ちょっと熱すぎた。僕は二度目の舌打ちをする―。

ゆっくりと飲みほす頃までに、ミルクがだいぶぬるくなっているのはいつもの事だ。猫がまだ飲み終わっていないのを見て、ちょっと頭をなでてやる。猫は目を細めながら、それでも時を見てはミルクに舌をのばす。

―窓の外を見上げると空はすっきり晴れて、黄色い朝の陽光が注いでいる。僕はそれを目を細めて見上げている。

雨の朝は緑茶が、晴れた朝はホットミルクが、なぜか欲しくなる冬。

…ということがこの前の新年会の翌日あったんですよ。

ああ、猫飼いたい。

猫好きなんですよね。特に黒猫が。

前にちょっと家に住み着いていた猫も黒猫でした。

なんで好きなのかと言うと、何となく同属のにおいがするから?

落ち込んでいる時に猫をおちょくって癒されたいから?

…とにかく、道に迷った時もとりあえず猫のあとを付いて行ってみたりします。

犬も良いですけど、犬飼うんなら同時に猫飼います、っていうくらい猫のほうが好きです。っていうか、犬の上に猫をのっけて遊びたいです(謎)

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