夢日記051110

夢都市の地下街を歩いている。

ここの地下は広大で、デパートやシネコンがいくつも繋がってる。

前に来たときに見つけられなかった本屋を探してうろつく。

さまよううちにシネコンの前に来た。

ちょうど映画が終わったらしく、大勢の人たちが出てくる。

混雑に巻き込まれてはかなわないと思って、くるりと振り返る。

その時、後ろから来ていた二人組にぶつかってしまった。

大柄の男とそれに付きまとう小柄な男。

典型的な「ジャイアン&スネオ」系の二人組。

当たり前のように因縁つけられる。

面倒なので僕は何も言わず走って逃げ出した。

奴らは当然追ってくる。

逃げて逃げて、路地に入り込む。

そして一軒の酒屋に逃げ込んだ。

店の主らしき人物が居て、「いらっしゃい。何にする?」と訊いてきた。

僕は必死に入り口から見えない所に行き、適当に焼酎の瓶を指差す。

程なく店先をどたばたと足音が駆け抜けていった。どうやらやり過ごす事に成功したらしい。

ほっと一息つくと、「はいよ。お待ち。」と店主が水割りを差し出した。

思わず受け取る。どうやら立ち飲み酒屋らしい。

奥には座敷もあるのが見えた。

折角出てきたので一口飲む。渇いた喉にはきつかった。

立ったままちびちび飲んでいると、引き戸がからからとなった。客が入ってきたらしい。

イライラした声が店主と話をしている。この声は・・・さっきの二人組み!

「ちくしょう。あの野郎・・・。」と怒りの収まらない大柄の男。

「まあまあ、飲んで気分転換しましょう。」となだめるのは小柄の男。

「そりゃ大変だったなぁ。」と言うのは店主。

その話し振りは常連っぽい。

逃げ込んだところが悪かった。

僕に残された抵抗は、隅っこでできるだけ小さくなることだけだった。

そして当然見つかった。

>だめだこりゃ。