振り返る05シーズン
今シーズンのホークスについて、ちょっと考えてみました。
▽松中の気負い
松中が小久保の後釜としてホークスの4番を襲って3年。
去年の三冠王に続き、今年も二冠。それでも、プレーオフでは打てなかった。ヒットはたった一本。
素人の見立てでしかないですが、気負いすぎるのが欠点なのかも知れないです。
4番としての責任感は結構ですが、それが力みに繋がっては元も子もありません。
力みが長打を狙う大味なバッティングにつながり、それで結果が出ないから責任を感じてますます力む・・・そういう状態を繰り返しているように見えました。
打てないときは後ろを信頼して四球狙い、短打狙いで良いんです。四番の四球は結構流れを変えますから。
元々長距離打者の方が実践感覚が戻りにくい傾向にあるから、焦ったら負け位に思わないといかんのでしょう。
▽バティスタって・・・
2年15億で獲って来ちゃったバティスタ。
打率.260、30本塁打、90打点・・・しかし数字以上に物足りないのはその打撃内容である。
あからさまに外角の落ちる球に弱いし、高めの球は脊髄反射かと思うくらいぶん回すし、弱点が多すぎる気がします。意外性が異常に高いから、活躍できている感じです。
クリーンアップはもっと穴の少ないバッターで埋めないと、相手ピッチャーに「投げ損なわなければ討ち取れる」と思われるようでは困ります。
愛敬はあるんだけどねぇ・・・。
7番辺りの意外性を活かせる打順にしたほうが良いと思います。
或いは、もっと力感のあるバッティングフォームに改造するというのも・・・。あのフォームであれだけ打球を飛ばすことができるんですから、パワーとリストの柔らかさはかなりのもの。なんか惜しい。
催眠術師かなんかを呼んで枕元でお告げを・・・涜神的行為に当たりますかね。
▽投手陣
抑えが結局完全には固定できませんでした。
抑え、それと左右のセットアッパーは専任の選手を置く必要があるでしょう。
セットアッパーに必要なのは安定感。迫力は無くても、常に安定した制球力があれば勤まります。味方に「この人なら間違いは無い」と思わせてくれる人です。
逆に抑えに必要なのは存在感。安定感、制球力ではセットアッパーに劣っても、迫力に満ちた球威あるいは鋭い変化球があればいいんです。敵に「こいつはちょっと打つのは難しいぞ」と思わせる人です。
もちろん、安定感と存在感の両方があれば申し分ないんですが、贅沢は言ってられないでしょうからねぇ。