モードの方程式

金曜日の日経夕刊に、中野香織さんという服飾史家の方が「モードの方程式」というのを書いていて、これが結構面白い。

流行ファッションの誕生のきっかけから今に至る歴史を紹介したり、流行の傾向の分析をしたりしていて、驚くやら感心するやら。

一番記憶に残っているのは、背中の大きく開いたドレスが19世紀の社交界で最初の大流行を迎えた時について触れ、強力な暖房機器の無い時代のこと、上流階級の淑女方々で肺炎も大流行したという話に、昔も今も女性のファッションは命がけなんですねぇ、と感心したこと。

袖のボタンは何のためか、燕尾服の形について、スーツ、ジャケット、帽子、指輪、ネクタイ、スカーフ、大物小物、服飾に関われば何でもござれ。

ファッションの最先端は上流階級からだけではなく、ファッションとは一見縁遠いところからも発信されていて、例えば軍隊生まれのファッションのあれこれ、迷彩柄、トレンチコート、ドッグタグ・・・面白い話をいくつも読ませていただきました。

書籍化したらとちょっと欲しいかな、と思います。

最近はネタが無いのか、服の話が減って来てるのがちょっと残念かなぁ。

・・・知り合いからファッション史じゃなくて、自分のファッションに興味を示せ!とつっこみが飛んできそうですね。

う~ん・・・それはそれ、これはこれ、です。勘弁してくださいな。