夢日記051022
海に遊びに来ている。
僕はまだ少年で、(夢の上での)友人達も少年少女だ。
駐車場で車を降りて、そこから海までは少し川沿いを歩く。でもその川岸もきれいな白い砂の浜で、砂浜と松原の間には竹垣が作られていて、もう海岸と言ってもいいくらいだ。
そこの海は河口の左岸側が砂嘴のように突出していて、そこがまるまる突き出た砂浜になっていた。
砂浜の一番突き出たところでは、水平方向の360°中357°は海で、上は空、足元から目の前は海、だから青い世界に包まれているようだった。空はとてつもなく蒼く、海はとんでもなく青い。白い雲だけが浮かんでいて、砂浜に寝そべって雲ばかり見ていた。
時は移る。
今、古い友達に会っている。
彼と彼女は、それはもう、世界的なスターでブリトニー・スピアーズに負けず劣らずってぐらいだ。(夢の中ではそう思ったが、そんなはずは無いだろう。)
けど、二人とも疲れていた。
眼は淀んでいるし、二人の周りの空気はそこだけ二酸化炭素が濃くなっているんじゃないかと思うくらい重く、息苦しかった。
二人はオフの時間を使ってここに来ていた。僕は骨休めにあの海へ行こうと提案する。子供だった頃遊んだ、あの青い海へ。
車を走らせる。久しぶりの海へ。
駐車場で車から降りた時見えた風景の中で、記憶と一致したのはその地形だけだった。
僕は走り出した。
川岸はずっと河床から松林の手前、竹垣があったところまで灰色の無表情なコンクリートに覆われていた。僕はそれを足と手で確かめた。眼で見るだけでは信じられなかった。
僕らの海は無くなっていた。それを認めたくなかった。
後ろからゆっくり来た友人は言った。
「あきらめて、もう帰ろう。」
使い慣れた平静を装った声のトーンで。