2010-10-13から1日間の記事一覧

伊藤計劃『虐殺器官』ハヤカワ文庫JA/読書感想

天才という言葉では足りないので、詳しく書こうか。 というか、生命そのものが努力となっていた状況で鍛え上げられた自我と、それを投射すべき世界への繊細な理解は、ぎりぎりまで磨ぎ上げられた結晶と言えるだろう。 戦争状態にありながら、主人公は繊細に…