2008-09-04から1日間の記事一覧

上橋菜穂子『闇の守り人』新潮文庫/読書感想

こちらも4年ほどの月日を経ての再読。 『精霊の守り人』の続編です。 さて、女用心棒の短槍使いバルサは自身の因縁について自分の心の決着をつけるため、生まれた国であるカンバルを訪れます。 バルサの父に兄王を毒殺させ、物取りの犯行に見せかけて殺した…

ロバート・A・ハインライン『夏への扉』ハヤカワSF文庫/読書感想

著名なSF。 猫好きで本が好きな人に、SFの入り口としてお勧めするのにベストな一冊。 とりわけ最初の2ページが猫好きには素晴らしくたまらない名文。 21世紀に読む我々としては、この作品の初出が1957年であることに注意が必要。 あらすじはこう―― 1970年、…